瀬戸内海の多島美と沿岸の緑を空から見た風景
セトナギ SETOUCHI NAGISA FORUM

2025.02.26更新

WHO WE ARE

課題背景

藻場は海藻(草)類を食べる生き物にとって重要な餌場になるだけでなく、様々な生物の生息場・産卵場・保育場になることから「海のゆりかご」とも呼ばれています。また、海藻類は窒素やリンといった栄養分を吸収して生長するため、生活排水として海域に流出した栄養分を吸収し、海の富栄養化を防止する役割もあります。

一方で、日本全国で地球温暖化や沿岸部の開発によって引き起こされる食害や高水温などにより藻場が著しく消滅する「磯焼け」という課題が発生し、海のゆりかごである藻場の面積が著しく減少しています。
瀬戸内海では、藻場のうち、1960年度から1989〜90年度までに約7割のアマモ場が消失したことが報告されています。(環境省 せとうちネットより)

今後も藻場で育まれる生態系サービスをサステナブルに利用していくためには、人類が藻場を一方的に利用するだけではなく、藻場の生態系や海藻などの資源を守り、有効活用することが必要不可欠となります。
藻場や干潟を再生するためのアセットを持つ企業や地域社会に根付く企業、瀬戸内海で藻場の再生に取り組む団体、瀬戸内海を研究する研究者や学生が集まり、それぞれの専門分野を生かしたチームによる藻場研究を加速する必要があります。

アプローチ

これらの課題に対し株式会社イノカは、水槽の中に海の環境を再現し、どこでも誰でも海の定量的なデータを取得することができる独自技術「環境移送技術®︎」で瀬戸内海の海を再現。

本技術を起点に、新しい藻場の保全を実現するためのディープテックの開発や、海藻・海草から人間にとって価値のある成分などを抽出するための研究開発、藻場の持つ価値を現地の方に知ってもらう普及啓蒙を行うことで、磯焼けの根本的解決を目指していきます。

「瀬戸内渚フォーラム」とは、上記活動を、地域を良くしたいと考える参加団体(2024年9月時点:11組織)と共に進めるために発足したチームおよび事業の総体を表しています。

環境移送技術®︎の仕組み図。水域の自然環境から物理・生物・化学パラメータをAI/IoTで計測し、水槽内に環境を再現することを示す図
環境移送技術®︎

WHAT WE DO

瀬戸内海の豊かな海の保全に向けて、
主に以下の6つの活動を実施いたします。

  1. ①現地の藻場調査(藻場と土壌)

    地域の海の環境移送を実現するために、生息する海藻(草)種の特定や水質などの調査を行います。地域の海に生息する海藻(草)種に関する文献調査や実際に水を採取して水質の調査や土壌のサンプル調査を行うことでそもそも海の中で何が起きているか、なぜ磯焼けやサンゴの死滅が起きているのか地域ごとに違う原因を追求します。

  2. ②海草(藻)の飼育条件の特定

    現地調査によって特定された生息する海藻(草)がどのような条件(光や温度・土壌の質)でよく成長するのか、現状の海にたりない条件があるのかどうかなどの飼育条件特定を水槽内で行っていきます。水槽を学校や博物館に設置して、地域の子ども達と一緒に長期的な飼育実験を行うことも可能です。

  3. ③教育・地域貢献

    飼育条件を特定したコントロール区の水槽を1台と、もう1台子ども達の仮説を検証するための水槽を作っていきます。多くの学校を巻き込み、より良い飼育条件の特定と遺伝資源の保存も同時に実現していきます。

  4. ④企業アセットを活用した藻場保全研究

    アセットを持つ企業を巻き込みながら、地域ならではの技術を活用した藻場の保全技術を開発していきます。

  5. ⑤海草(藻)の育種

    そもそも高温へ耐性のある海草をつくることで里海のように人間が手を加えて自然を守るといった選択肢も検討。

  6. ⑥海草(藻)を活用した開発

    海草(藻)を保全するだけではなく、人間にとって意義のある活用方法を検討し開発することにより、
    ボランティア的な活動ではなく、地域社会に還元する活動へと繋げていきます。

PARTNER

ORGNIZER

  • 株式会社イノカ

第1期パートナー

  • 一般社団法人吉備オープンイノベーション協会(KOIA)
  • キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  • 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
  • JFEスチール株式会社
  • 一般財団法人潮だまり財団
  • 大成生コン株式会社
  • ダイダン株式会社
  • 玉野市
  • 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ
  • ツネイシホールディングス株式会社
  • ナイカイ塩業株式会社
  • ナカシマホールディングス株式会社
  • 日本生命保険相互会社
  • 株式会社ひろぎんホールディングス
  • 株式会社百十四銀行
  • 北興化学工業株式会社
  • HOXIN株式会社
  • 胸上漁業協同組合
  • 岡山大学
  • 観音寺市
  • 九州大学
  • 滝川中学校・滝川高等学校
  • 土庄町
  • 三豊市
  • 三原市
  • 独立行政法人国立高等専門学校機構 和歌山工業高等専門学校

第2期パートナー

  • 株式会社池田理化
  • 共英製鋼株式会社
  • 福山市
  • 今治造船株式会社

CONTACT

プロジェクトへのご質問、協業のご相談、メディア出演などの
お問い合わせは、全てこちらより承っております。

※3営業日以内にお返事がない場合は、メールが届いていないか、うまく返信ができていない可能性がございますので、
 お手数ですが、株式会社イノカまでお電話いただけますと幸いです。

Info@innoqua.jp
海藻が茂る海中の風景

渚フォーラムとは

本フォーラムは、海洋生態系のみならず、人類の生活にも多大な影響を及ぼす恐れのある藻場の減少が日本国内で起きている現状に鑑み、当社が保有する環境移送技術と、異分野の参加企業が保有するアセットを掛け合わせることで、単独の事業者では実現が難しい藻場を中心とした生態系の保全に向けた取組みを協働して実践することを目指します。また同時に、地域経済にも還元することにより、新しい形の人と自然との共栄を探ることを目指します。「瀬戸内渚フォーラム」は、本プロジェクトの瀬戸内地域での活動となります。